ガイアフロー静岡蒸溜所に行って来ました。
https://shizuoka-distillery.jp/
ウイスキーの製造工程は製麦→糖化→発酵→蒸留→熟成→瓶詰めからなります。今回は静岡蒸溜所でみた蒸留の工程を紹介します。
蒸留は水とアルコールの沸点の違いを利用してモロミからアルコールを分離、濃縮する工程です。
スコッチタイプのモルトウイスキーは通常単式蒸留釜で2回蒸留されます。ここ静岡蒸溜所もスコッチタイプのモルトウイスキーを作っていて初瘤釜が2機、再瘤釜は1機ありました。特に初瘤釜は面白いのがありましたよ。
これは軽井沢蒸溜所で使われていた物を譲り受けたものです。(軽井沢蒸溜所は2011年に閉鎖された蒸溜所で今でもマニア?の間では人気のウイスキーです。2015年の香港のオークションで1400万円の値が付いたボトルもあったそうです)
これがまた珍しいです。薪加熱のポットスチルです。今は一般的にはスチーム加熱が多く直火の加熱自体が珍しいのですが薪での加熱は世界唯一のものです。薪ももちろん静岡産の薪だそうです。
加熱方法でもウイスキーの味わいに違いが出ます。直火での加熱で独特な香ばしいフレーバーが付くそうですよ。
窯の中も見せてもらいました。窯はピザ窯を作ってる業者に依頼したそうです。スチル部はスコットランドのフォーサイズ製です。
これは再瘤釜でこれはいたってノーマルな感じです。
再瘤釜の近くにあったのがスピリッツセイフ。いわゆるアルコール検度器でこれで蒸溜したスピリッツの良質なところを分離します。
PS:ポットスチルにはいろんなものがあって大きさ、形、ラインアームの角度、加熱方法、冷却方法で出来るウイスキーが違ってきます。それぞれの蒸溜所のこだわりがこもっていることが多いです。