久しぶりに飲みましたが安定の美味しさでした。
アロマは青リンゴ、カシス、イチジク、アーモンド、爽やか木香。フレーバーは少しオイリーでありながら爽やかな柑橘系の酸味とバニラ。フィニッシュは樽由来の甘み渋みが残って行きます。
このオリジナル10年は定番中の定番のボトルですが他のグレンモーレンジのラインナップに通じる素性の良さを感じます。
PS:グレンモーレンジ蒸溜所はスコットランド ハイランドの蒸溜所で、もともとはビール工場を改修して造られました。資金難のためポットスチルはジンの蒸溜に使われていた中古を改造して使用したためネックの高さが5.14メートルと独特の煙突のような形状です。これがグレンモーレンジの上品な香味に大きく影響していると考えられて資金が潤ってからも補修、増設する際には同様のポットスチルを複製して造っています。
そして様々なシェリーやワインの樽で後熟させるウッドフィニッシュの製品を初めてリリースした事でも有名です。ウッドフィニッシュも良いですが原点であるこのボトルの良さがあってこそのウッドフィニッシュですね。