ずっと飲みたかったスプリングバンクのローカルバーレイ10年 2009 。心斎橋バー・アグレアブルさんの量り売りで購入しました。
アロマは香ばしい麦芽、バニラ、ソルティ、革製品、タバコ、ブラックドライフルーツ、微かにハッカ、背後にピート香が広がる。口に含むと穀物の甘み、フルーツの酸味。喉を通すと軽く心地よい刺激とともにフルーツの酸味が一気に広がる。フィニッシュは甘く爽やかな酸味のパッションフルーツ。
いろんな香味のコンテンツが絡み合って溶けていきます。アルコール飲料であることを忘れてしまいそうなモルトでした。
PS:味には定評のあるスプリングバンクですがこのローカルバーレイは地元産の大麦麦芽(オプティック種)を使用したものです。スプリングバンクで使用される麦芽はもともと100%フロアモルティングによるものですがこのボトルでは産地も地元産で、独特の旨味を出しています。瓶詰めまでの全ての工程をスプリングバンク内で行なっていてまさにスプリングバンクの地ウイスキーと言えるのでしょう。
フレーバーで感じるパッションフルーツ的な香味は最近のオフィシャルボトルでは感じたことがないような新鮮な香味でした。
このローカルバーレイのシリーズもこれで最終のようです。でもウイスキーとその原料が何処で誰がどんなふうに作られたのかが大事な要素になってきているのは確かなようです。他のメーカーもラベルにもっと詳しい情報を記載してくれると面白くなるんですが…