ジョニーウォーカーの原酒として有名ですが、わりと地味な印象でもあり、18年のカードゥは飲むことがなかったのですが…

アロマは濃厚でリッチ、削り出しの木香、麦芽香、タンニン、木の蜜、ハチミツ、バニラ、シナモン、淡い色の花、ブドウ、イチジク、アプリコット。
フレーバーはスムーズで上品。上品な甘味、酸味が複雑に広がる。マスカットを連想。奥の方にミント。
フィニッシュは気品のある酸味、甘味。トロピカルフルーツのニュアンスも少し感じる。
PS:ラベルの上部で旗を振っている女性は創業者ジョン・カミングの妻ヘレン・カミングだそうです。当時ウイスキーが密造酒として生産されていたこの一帯では収税官が訪れるとヘレン・カミングは旗を振って周りの密造者に知らせていたそうです。
ヘレン・カミングは有名な肝っ玉かーさん、息子の妻のエリザベス・カミングはその経営手腕からウイスキー産業の女王と称されていて、女性の存在がクローズアップされた蒸溜所です。このウイスキーもスペイサイドモルトらしく上品かつ華やかで、フルーティ、ある意味女性らしいモルトかもしれません。
それにしても18年熟成としては比較的安価に手に入るカードゥ18年がこんなに美味しいとは…