ボトルデザインも味も大好きなのですが、このオフィシャボトルの10年は久しぶりに飲みました。

アロマはしっとりと香りたつ。熟したフルーツ、クリーミー、ナッツ、バニラ、時間が経ってビワ、麦芽香、葡萄の実、トーストしたリンゴ、オレンジ。
フレーバーは滑らかな酸味、フルーティな甘味、ミルクキャンディ、クリーミー。喉を通すとフルーツの果皮の酸味と渋み。
フィニッシュに向けて樽由来を感じさせるタンニン様の渋みが続く。
適度のシェリー感、フルーツ感、クリーム感がバランス良く主張。個性も放ちながらバランスも秀逸。
PS:スコットランド、ハイランドの小規模のファームディスティラリーとして有名なエドラダワー蒸留所です。2000リットル以下の小さなポットスチルと昔ながらの伝統的な設備で小規模生産を行っています。ただ蒸溜所の知名度はかなり高く、生産される原酒のほとんどがシングルモルト ウイスキーとしてリリースされています。
2018年には同サイズの第2蒸溜所が川を隔てて建てられ、所有会社のシグナトリーは多くの他の蒸溜所の原酒を所有しており、このエドラダワーの広い貯蔵庫で熟成しています。
エドラダワーは、ボトラーズやカスクストレングス、シングルカスクで流通する事も多く、良いボトルが多いのですが、久しぶりに飲んだこのスタンダード10年も流石のバランスと個性の魅力を放っていました。