昨年山崎NAのラベル表記がsingle malt whiskyからsingle malt Japanese whiskyに変わって 味も変わりましたが、しれっと12年も変わってたようです。

アロマは渋く心地よいオーク香がまず主張。上質な木工家具、白檀、伽羅、熟したフルーツ香、ビワ、和柿、よくトーストされたカステラ、バニラ、シナモン。奥に柑橘、温州ミカン。
独特のタンニン、オーク感が前面に現れ時間が経ってオークとフルーツが融合する印象。
フレーバーは渋みが主張し酸味、甘みが追いかける。ミズナラ樽由来の渋みが主張。和のフルーツ、和の家具、寺院の匂い。
フィニッシュは和のフルーツと上質なオークの渋みが心地よい。余韻は比較的長い。
PS:すっかり貴重なボトルとなった山崎12年。最近ではあまり飲む機会がなく、不覚にもラベルが変わって、おそらくは中身も大きく変わっていることも知りませんでした。今回は新ラベルの現行品と旧ラベル(何年前に発売されたものかは不明)を飲み比べました。現行品が熟したフルーツ感が主役でオークのニュアンスが良いアクセントとなって、バランスの良さが印象的なのに対して、この旧ラベルは、はっきりとオーク感、特にミズナラの風味が主張してきます。感じられるフルーツも和のニュアンスが印象的で、今となっては、オンリーワンって印象です。旧ラベルのボトリング時期が分からず、ロットによる経時的な味の変化か、意図的に味を変えたのかはわかりませんが、今回飲んだ新旧ボトルは明らかに違った魅力を持つ山崎12年でした。