昔ながらの農場兼蒸溜所が毎年少量生産でリリースするモルトウイスキーです。

アロマはしっかりと濃厚な香り立ち。熟したフルーツ、ブラックベリー、ドライアプリコット、クローブ、黒糖、オレンジタルト、オランジェット、優しい麦感、奥に溶剤、硫黄感。時間が経ってハーブ、草っぽい蜂蜜感。
フレーバーはアタックで熟した果実の甘み。徐々にフルーツの酸味が現れ、優しい樽の渋みが残って行く。口当たりは柔らかく舌の上を滑る感覚。ハーブ、蜂蜜、優しく甘い麦芽感。マスカットのニュアンスも共存。
凄くリッチで心地よいモルト。ピート以外の様々な要素を堪能出来ます。
PS:ダフトミルはスコットランド、ローランド、ファイフ地方の農家、カスパード家が造るモルトウイスキー。領地内で収穫された大麦麦芽を使用して、農閑期に当たる真夏と真冬に少量生産されています。少量生産でこの蒸溜所のウイスキーにはなかなか出会えないのですが、バーなどで見かけると必ず頂いています。このボトルは勿論2009年の夏に仕込まれたもので、たまたま酒屋の量り売りで見かけたものです。