厚岸蒸溜所の24節季シリーズの4弾。今回の「処暑」はブレンデッドウイスキーです。

アロマは落ち着きながらも強い主張。麦感漂う甘いピート、熟した果実、バナナ、柔らかいアーシー感、こなれた麦わら、漁港の匂い。
フレーバーは灰、焼いた魚の皮、茶葉、紅茶、熟したフルーツ感。
フレッシュな酸味、甘味が、まず主張し、渋みとピート感が追いかける。ビーフジャーキーのようなミーティでしっかりとしたボディ感がある。
余韻は暖かく長く続く。
丸みのある甘いアーシーなピートと熟したフルーツ感がハーモナイズ。
PS:24節季シリーズの4弾ですが、ブレンデッドウイスキーとしては「雨水」に続く2作目。雨水に続き今回もモルト原酒は厚岸蒸溜所のもの、グレーン原酒は海外のニューポットを輸入し厚岸で熟成させた原酒を使用しているという興味深い構成です。
今回の処暑は円やかなピート感とおそらくはシェリー樽に由来する熟したフルーツ感の調和が素晴らしく、個人的には前作のブレンデッド雨水に比べても素晴らしい出来だと感じます。