アードベック ファーミュテーション

ボイラーの故障により偶発的に出来たアードベックです。

アロマはじっくりと語りかけて来る印象。トップノートで甘いピートと麦芽香。塩っぽさ、魚の皮、漁港の香り、アーシー、ほんのりシンナー。奥に柑橘系フルーツ。
フレーバーはアタックで甘くヨーグルトの様な酸味と甘味、ピート、魚の皮の苦味、海のソルティ感。
フィニッシュはピートと心地よい酸味。
魚っぽさを感じさせるピート感とヨーグルト感、合うはずもない取り合わせが絶妙にマッチ。これだからウイスキーは面白い。

PS:2007年にボイラーの故障で生産ラインが止まり、通常72時間の発酵が3週間にも及び、それを蒸留、13年間熟成させたのがこのアードベック ファーミュテーションだそうです。
通常、発酵後期で酵母による発酵より乳酸発酵が優位になるにですがさすがに3週間発酵しているとどんな反応系になっているのか想像も出来ません。
実際のテイスティングでは特徴的な酸味が印象的ですが、アードベック本来の魅力も健在でした。

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