カバラン ソリスト シェリーカスク

すっかり有名になった台湾のシングルモルトです。

アロマは焦がした砂糖、蜂蜜、ブラックドライフルーツ、プルーン、僅かにサルファリー。フレーバーはマーマレードの甘さと赤ワインのタンニン様の苦み、紹興酒のようなニュアンス。少しして柑橘系の酸味も絡んで来ました。フィニッシュは暖かい樽由来の渋みが続きます。

濃厚な甘さと渋みを楽しみながら時間をかけてゆっくり飲みたい1本です。

PS:カバランは亜熱帯気候の台湾にある蒸溜所です。当然熟成が早く進みウイスキー造りには適していないと思われていました。ところが最近のこの蒸溜所やインドのいくつかの蒸溜所のウイスキーの出来を見る限り暖かい地域でのウイスキー造りにも大きな可能性があるようです。

このカバラン ソリストも決して長熟の原酒を使っているとは思えませんがそれを感じさせない香味を放っています。

オーヘントッシャン スリーウッド

スコットランドのローランドウイスキーの代表格です。

アロマは革製品、巨峰、タンニン、氷砂糖、サルファリー。フレーバーは濃厚で甘い、ブラックドライフルーツ、蜂蜜の甘み、シロップ、甘口のシェリー。フィニッシュも甘みが持続。

PS:オーヘントッシャンの最大の特徴はなんと言ってもローランド伝統の3回蒸留を今でも続けていることです(通常は2回蒸留です)。そのため飲み口がマイルドでライトな飲み口が特徴とも言われています。

ただこのスリーウッドは3回蒸留した原酒をバーボンカスクで熟成後、オロロソシェリーカスク、ペドロヒメネスカスクで後熟したものでその香味はオーヘントッシャン10年などとはかなり異なります。

濃厚でしっかりとした甘さがありますが決して重すぎないこのスリーウッドはシェリー樽熟成の好きな方にはお勧めです。

オールド・プリトニー12年

ソルティな香味のウイスキーといえばスプリングバンクとこのプルトニーを思い出します。

アロマは小梅、塩キャラメル、塩昆布、タンニン。フレーバーはソルティで暖かい渋みも伴う。フィニッシュでは梅のような酸味を伴うソルティ感が続きました。

PS:かつてニシン漁が盛んだったスコットランド北ハイランド東岸の町ウィックにあるプルトニー蒸溜所。

初溜釜のネックがT字シェイプであることでも有名ですが、スチルの形自体がひょうたんのような?鏡餅のような?ズングリした可愛らしい形状なのが面白いです。ボトルもバルジ型のスチルを連想させる形状ですね。

アードベック スーパーノヴァ2019

ボトルのUFOが笑わしてくれるボトル。アードベックファンとしては待望のボトルかもしれません。

アロマはピート、燻製、タンニン様の木香、わずかに金属臭。

口に含むとスモーキーでソルティ、柑橘系フルーツ、磯の香り、モルトの甘み。飲み込んだときにピートと柑橘系フルーツが絡み合う感じが面白い。

フィニッシュはピートと心地良い酸味。

PS:スーパーノヴァとは超新星もしくは(爆発して)光り輝く星という意味です。以前リリースされていたスーパーノヴァは爆発というにふさわしいピート感で印象に残っていましたがこれは随分穏やかになったな〜って印象でした。ほぼ同時期にリリースされたトリーバンがアイラモルトの長熟の魅力が詰まっていたのでこちらはピート感で攻めて来るのかっという予想は裏切られました。

barでは好評のようで僕の一杯でボトルは空になってました。

酒育の会 シークレットスペイサイドシングルモルト

白州次郎のラベルが眩しい?マッカラン?です。

アロマはバニラ、バナナ、イチジク、キャンディ、時間が経つとトロピカルドライフルーツ。

口に含むとフルーツの甘み、飲み込むと同時にレモンピール、イチジクを連想する酸味が一気に広がる。やがて心地良いしびれ感と共に渋み、最後に甘みがかすかに漂いました。

PS:酒育の会は酒類文化の発展を意図に活動されている一般社団法人です。https://shuiku.jp/shuikunokai

その酒育の会がリリースした1994年蒸溜の24年熟成のスペイサイド、シングルモルトで蒸溜所名はシークレットとなっています。白州次郎は生前、当時の日本では手に入らないマッカランを個人輸入していたことで有名でこのボトルも当然マッカラン?とのことですが、その香味、色調などからにわかにはマッカランと思えませんでした。

でも美味しいのは間違いなく時間と共に変化する味、香りをじっくり楽しむことが出来ます。

ロングロウ

スプリングバンク蒸溜所のピーテッドタイプのモルトウイスキーです。

アロマはピート、バニラ、イチジク、リンゴ、草の香り。フレーバーはピートの香味を土台にリッチでクリーミー。リンゴのような酸味もあり、モルト感も優しく漂います。

フィニッシュは酸味とピート。暖かい余韻が残っていきました。

PS:スコットランドランド キャンベルタウンのスプリングバンク蒸溜所。3回蒸留のヘーゼルバーン、2.5回蒸留のスプリングバンク、2回蒸留のロングロウをリリースしていており、このロングロウはヘピーテッド麦芽を使用しています。

このロングロウは以前のロングロウCVの後継ボトルのようです。昔よく好きで飲んでましたが久し振りに口にしました。同じピーテッドタイプでもアイラモルトと違った魅力があります。

グレンモーレンジ シグネット

久々に見かけたグレンモーレンジのシグネット。やはり特別の美味しさでした。

アロマはブルーベリー、野イチゴ、ビターチョコレート、上質な紅茶、ほんのり氷砂糖。フレーバーは上品で爽やかだが濃厚さも感じる。舌と喉の奥に上品な酸味と甘みが溶けていきます。フィニッシュで心地よい渋みが現れます。

飲んでしばらく甘みと渋みの暖かさに身体が包まれるような感覚があります。

PS :2008年リリースのシグネットですが最近あまりBarではあまり見かけなくなりました。

深焙りのチョコレートモルトを使用、特注したデザイナーズカスクで熟成、グレンモーレンジが所有している単一畑から収穫されたモルトを使用、グレンモーレンジが所有する最長熟の原酒を使用、などの情報以外に製法の詳細は明かされていないようです。

他では味わえない魅力のあるモルトでした。