ウエストポート 21年 1997 50.7% モルトウイスキーカンパニー

ウエストポートはグレンモーレンジのティースプーンモルトです。

アロマは穏やかで、繊細でリッチ。バニラ、シナモン、乾いたオーク香、洋梨、りんご、ナッツ、心地よい麦芽香。
時間が経つにつれフルーツ感を伴うオーク感が香り立つ。
フレーバーは甘、渋さが上品、そして繊細に広がる。洋梨、トロピカルフルーツ、パイナップル、麦芽糖、バニラを連想。
フィニッシュに向けては繊細なフルーツ感が舌の上で溶けていく。

PS:モルトウイスキーカンパニーはスチュアート・ニッカーソンが2004年に設立したインディペンデントボトラーです。スチュアート・ニッカーソンはハイランドパーク、グレンロセスのマネージャーを歴任したことやグレングラッサ蒸溜所を復興させたことでも有名です。

このウエストポートはグレンモーレンジに極少量の他のモルトがブレンドされたいわゆるティースプーンモルトです(この時点でこのウイスキーは法律上ブレンデッドモルトで、シングルモルトではありません。当然、蒸溜所名も名乗ることは出来ません)。諸事情で蒸溜所名を明かしたくない時、明かせない時に良くされる手法ですが、その筋ではウエストポート=グレンモーレンジであることは周知の事実です。

ベンローマック10年 (2020〜流通)

ボトルデザインが新しくなったベンローマックです。

アロマはピートの香りを伴い、バニラ、潮風、麦芽香、革製品、イチジク、プルーン、オレンジ。
フレーバーはスパイシーでピーティ、それでいてフルーティ。熟したフルーツと柑橘フルーツが共存。バランスよく刺激と甘みが共存しオレンジピールの酸味、甘み、渋みがフィニッシュに向けて残る。

PS:ラベルデザインが大幅に変更。前のボトルの方が個人的には好みです。開栓直後は香味が優しくピート感が穏やかになった印象でしたが、開栓から時間が経ってピート感と熟したフルーツ感がグッと主張してくるようになりました。
フルーツ感、麦芽香、ピートがバランスよく楽しめるボトルです。

ブラックアダー ロウカスク スモーキングアイラ exclusive edition for liquors HASEGAWA

2019年の倉敷ウイスキーフォーラムで購入したボトルです。

アロマはピート、甘い麦芽香、魚の燻製、バーベキュー、柑橘系の皮、潮の香り。
フレーバーは麦芽の甘さ、オレンジの酸味、旨みを伴うピート、草を噛んだ様な渋味。バーベキューで焼いた魚、貝。
フィニッシュは麦芽の甘みとピート。

PS:ブラックアダーのロウカスクといえば冷却濾過やカラーリングを一切行わないどころか樽のカケラさえも取り除かず瓶詰めすることで有名なブランドです。このボトルも中身が少なくなって底にカケラのような沈殿物が目立ち始め、グラスに注ぐと沈殿物が入るようになってきました。これが良いか悪いかも好みでしょうか。
このボトルはブレンデッドモルトですがアイラモルトの魅力がストレートに詰まった美味しいボトルでしたよ。

ボウモア18年 ディープ&コンプレックス

豊かな甘さが印象的なボウモアでした。

アロマは濃厚で甘い香り。甘露飴、プルーン、ぶどうの酸味、アプリコット、カカオ、マンゴー。背後に優しいピート。
フレーバーはフルーティかつオーキー。
樽の渋み、カリントウ、麦芽糖、カカオ、オレンジピール、焦げた砂糖。
フィニッシュは酸味を背後に伴い、渋甘いフルーツのニュアンス。

PS:免税店向けのボウモア18年。オロロソシェリー樽熟成とペドロヒメネスシェリー樽熟成の原酒をヴァッティングしたものです。ペドロヒメネスの特徴も良く出ていて、うっとりとする香ばしい甘さが印象的でした。

ザ・マッカラン エディションNo5

マッカランとカラーコンサルティング会社パントーン・カラー・インスティテュートとのコラボレーション限定ボトルです。

甘くリッチで芳醇な香り立ち、りんごのタルト、トフィー、糖蜜、トースティ、焼きリンゴ、芳醇なタンニン香、奥に柑橘フルーツ。
フレーバーは口に含むと渋く、奥深い。徐々に甘くトースティに。リンゴジャム、焼きリンゴ、りんご飴、奥に洋梨、柑橘フルーツ。フィニッシュは暖かく芳醇なタンニン感、かすかにピート。

アロマとフレーバーが上手くマッチングしている印象。まったりとゆっくり楽しめました。

PS:マッカラン エディションシリーズの第5弾です。マッカランが所有する5種のアメリカンオーク熟成の原酒を選んでヴァッティングしたものです。
No.5のテーマは「ナチュラルカラー」だそうです。
でもそのテーマとこのウイスキーとの関連は僕には今ひとつわかりませんでした。でも美味しいののは間違いないです。

スカラバス アイラシングルモルト

蒸溜所不明のアイラシングルモルト です。

アロマは甘く柔らか、甘い麦芽香、ピート、草の香り、燻製香、奥に柑橘フルーツ。
フレーバーは青い麦芽感、暖かいピート感、ミディアムボディ。魚の燻製、甘く心地よいピート感が残っていきます。
感じるコンテンツは多くないが優しく強く溶けていくニュアンスです。

PS:ハンターレン社がリリースする蒸溜所不明のアイラシングルモルト です。スカラバスとはバイキングの言葉で「岩の多い場所」だそうです。突出感はありませんがバランスの良い魅力的なアイラモルトでした。
1本5000円程度で手に入るボトルで、値段も味も安心してゆっくり楽しめるアイラモルトです。

キャメロンブリッジ 1991 25年 クランデニー

あまり飲む機会のない長熟のシングルグレーンウイスキーです。

アロマは香り立つオーク香、深い森林香、メープルシロップ、ハッカ、ハーブ、金属香、ハスの花、レモン。
フレーバーは心地よい酸味と甘み、オーク由来を思わせる渋みが続く。柑橘系フルーツ。暖かく柔らかいフィニッシュ。
時間が経つとよりフルーティにリンゴ、洋梨、タルト、が現れる。

PS:長熟のシングルグレーンウイスキーです。この日の一杯目に少し変わった物をと思いグレーンウイスキーをお願いしたところ出てきた一杯です。個人的に苦手なグレーンに感じがちな独特なオーク感、金属的でドライな印象もこのボトルでは上手く昇華されている印象です。
たまに飲むグレーンウイスキーも良い物です。

ニッカ セッション

バックバーで目立ちそうなニッカの新製品です。ブレンデッドモルトですね。

アロマは、香り立ちよくフルーティ。バニラ、柑橘フルーツ、ほんのりフェノール、麦芽香、リンゴ、時間が経ってタンニン香、濃い色の花、紅茶。
フレーバーは濃厚で甘渋い。バニラ、熟したフルーツ、プルーン、リンゴ、タンニン様の渋み、フィニッシュはフルーティでありながらトースティな香味が続く。
香味の要素がはっきりしていて分かりやすい味わい。

PS:ニッカのブレンデッドモルトという事で宮城峡、余市、ベンネヴィスを中心に、さらに別のスコッチウイスキーがブレンドされている様です。同じニッカのブレンデッドモルトである竹鶴と飲み比べましたがセッションはより熟したフルーツのニュアンスが強く香味のコンテンツがはっきりしていると感じました。
これが良いかどうかは好みで分かれそうですね。

発売本数も多いようで普段飲みのモルトウイスキーとして良さそうです。

マックウォーリヤー ハウス・オブ・マッカラム

ハウス・オブ・マッカラムはグラスゴーの新しいボトラーズです。

アロマは甘い香りたち、濃厚なフルーツ香、心地よい革製品、ラズベリー、タンニン香、砂糖、かすかにソルティ感も存在。
フレーバーはスパイシーな甘さが心地よく広がる。徐々にブドウの実のような酸味が残って行きます。
ゆっくりリラックスして飲みたい優しいモルトです。

PS:おそらくはトマーチンのポートカスクフィニッシュのようです。マックウォーリヤーとは最後のスコットランド王朝の王子「チャールズ・エドワード・スチュアート」のイメージで、ラベルに描かれているサイモン・ローリーのイラストもこの王子だと思われます。スコットランド民衆からの絶大の人気を誇り、その美貌から可愛らしいチャーリー王子(ボニー・プリンス・チャーリー)と呼ばれていたそうです。ジャコバイト軍を率いてスコットランドの独立をかけて、イングランドの圧政と戦った英雄でもあります。このジャコバイト軍が敗れた最後の戦いの地がカローデンで、現在のトマーチ蒸溜所の近くです。

アベラワー 9年 2010 ハートブラザーズ ファイネストコレクション

ハートブラザーズのアベラワーです。オフィシャル物とは随分印象が異なります。

アロマは優しく心地良い香り立ち、バニラ、シナモン、ナッツ。時間が経って柑橘系フルーツ、イチジク。
フレーバーは暖かい酸味、甘み。樽由来のバニラ感が心地よい、クリーミー。
フィニッシュは渋みを伴い甘みが残る。
バーボン樽の優しい魅力を感じれるモルトでした。

PS:シェリー樽熟成の印象が強いアベラワーですが、このボトルは9年熟成でありながらバーボン樽熟成の魅力を優しく感じ取れる一本でした。その日の一杯目にストレートでリラックスして飲みたいモルトと思います。