グレンモーレンジ10年 旧ボトル

1990年代に流通したグレンモーレンジでしょうか?

アロマは洋梨、優しい麦芽香、完熟リンゴ、ほんのりハチミツ、優しくバニラ香。フレーバーは優しく繊細、イチジク、柑橘系のフルーツのニュアンスがあり舌に南国フルーツのニュアンスが漂う。紅茶のようなフレーバーも。

古いボトルですが繊細ながらボディーはしっかりとしています。

PS:月に数回開店される東心斎橋バー・ピットで頂きました。マスターが持ち込まれていたグレンモーレンジ10年の旧ボトルです。1990年代に流通したものでしょうか。現行ボトルのような華やかではっきりとした輪郭のある香味とは少し異なり、繊細で優しく、それでいてしっかりとした芯のある魅力を感じます。

ブローラ 1982ー2006 コニサーズチョイス

久しぶりにブローラを頂きました。

アロマは洋梨、淡い色の花、優しくバニラ香、かすかに優しいピート、時間がたってリンゴジュース。フレーバーは優しいフルーツ系の酸味、渋み、優しい麦芽香、トロピカルフルーツ、摩り下ろしリンゴ、フィニッシュで優しい甘みが漂う。優しいがしっかりとしたボディーが存在します。

PS:クライヌリッシュ蒸溜所の隣に1967年に新しい蒸溜所が出来、こちらがクライヌリッシュを名乗り、古い方はブローラと改名させました。

ブローラはヘビーピートタイプの麦芽を使い、ワームタブ方式のコンデンサーを使用していました(これに対して同時に生産されていたクライヌリッシュはノンピートタイプでシェル&チューブ方式のコンデンサーでした)。

ブローラは1983年に閉鎖されすっかり飲める機会が減ってしまいました。久しぶりの再会?嬉しかったです。

このブローラはピート感は優しく、摩り下ろしリンゴとトロピカルフルーツの香味が主張し優しく繊細な個性が印象的です。

エッセンスオブ サントリーウイスキー 第3弾 ブレンデッドジャパニーズウイスキー クリーンタイプ

杉樽熟成の原酒が使われています。鏡板に杉材が使われているだけでこんなに違うんですねー。アロマは白木、ハッカ、バニラ、爽やかな森林、木工家具。フレーバーは木を舐めている爽やかな渋み、苦味を伴うスパイシー感。後を引かないキレの良さがありながら暖かい渋み、苦味の余韻。

PS:鏡板に杉材を使用した樽で白州蒸溜所のモルト原酒を熟成した原酒を使用したブレンデッドウイスキーです。このシリーズでは実験的な試みが行われていて興味深いです。このボトルでは杉材の影響が強く出ていて面白い反面、他の要素が拾いにくかったです。たまに飲む変化球としては面白いですが個人的にはやっぱりオーク樽熟成の方に魅力を感じます。

ベンネヴィス10年

今までじっくり見たことなかったのですが、よく見るとなかなか渋いラベルのボトルです。

アロマは洋梨、麦芽、淡い色の花、ほんのりシンナー、軽く硫黄、シトラス、バニラ香とタンニンが混じた木香。

フレーバーは爽やかな口当たり、蜂蜜のような甘みを感じつつ喉を通すと洋梨の酸味から暖かい渋み甘みに。時間が経ってよりフルーティでパイナップルのようなフレーバーも現れます。

ライトからミディアムボディで口に優しく馴染む印象、飲みやすい。

PS:スコットランド、西ハイランド、フォートウイリアム地区に位置するベンネヴィス蒸溜所。1989年に日本のニッカウヰスキーが買収しています。

たまにレストランの飲み放題対象のウイスキーとなっているのを見かけ軽く扱われている印象ですが、ストレートでじっくり飲んでみるとなかなかの実力派だと感じます。

アードベッグ ブラック

アードベッグコミッティ20周年の記念ボトルです。

アロマは麦芽の甘さ、なめし皮、濃厚なぶどう、氷砂糖、ブラックベリー、古い絨毯、背後にしっかり裏打ちされるピート。

フレーバーは灰のようなピート感、麦芽の甘み、濃厚なワイン樽由来のフルーツ感。ミディアムボディでフィニッシュは心地よい渋み、ぶどうの皮やダークチョコレートを連想しました。

PS:このボトル、本来は2020年 アードベッグデーの記念ボトルだったんでしょうか?今年は流行り病のため中止となり、アードベッグコミッティー20周年記念としてリリースされています。灰のようなピート感と濃厚なベリー系の香味が印象的。個人的にはややバランスを欠き少しわざとらしい印象でした。でもバーでの評判は凄く良いようですよ。

オスロスク13年 2005 ゴードン&マクファイル モルトヤマ・エクスクルージブ

富山の酒販店モルトヤマさんのプライベートボトルのオスロスクです。

アロマは柔らかい麦芽香、バニラ、オレンジ、洋梨、白い花、時間が経って熟したリンゴ。フレーバーは南国系フルーツを思わせる甘み、酸味。フィニッシュは酸味が心地よく舌の上で溶けていく。

しっかりとしたボディを感じ、全体的に暖かくオレンジマーマレードの様なニュアンスも感じる。オフフレーバーをほとんど感じないさわやな印象が漂う。

PS:ゴードン&マクファイルがリリースするコニサーズ・チョイス。このボトルは富山の酒販店、モルトヤマさんのプライベートボトルです。爽やかで優しいバーボン樽の魅力が詰まっていて家飲みとしてもう一本追加購入してしまいました。

クレイゲラキ19年 1981 チーフタンズ

イアンマックロード社がリリースするブランド、チーフタンズ のクライゲラキです。

アロマはバニラ、甘く優しい麦芽、洋梨、マスカット、ハチミツ、時間が経って紅茶そしてオイリーなニュアンスが香ります。

フレーバーは酸味と甘みが主体で青リンゴを連想、口当たりが優しくて繊細。フィニッシュは酸味と心地よい優しい木の渋みが広がります。華やかで繊細、バーボン樽由来の優しいニュアンスを感じました。

PS:シングルモルトの中では割とマイナーな存在かもしれないクレイゲラキですがボトラーズものではとても美味しいものに度々出逢います。このボトルはバーボン樽の魅力、そして典型的なスペイサイドモルトの魅力が詰まっていました。

1981年蒸留の19年熟成で繊細ですがボディもしっかり維持されていました。梅雨の鬱陶しい夜に爽やかになれるモルトでした。

ホイッスラー オロロソカスクフィニッシュ

アイルランドのボアン蒸溜所のブレンデッドウイスキー。3回蒸留です。

アロマは紅茶、氷砂糖、ほんのり溶剤、バニラ、クランベリー。フレーバーは柔らかい渋味、喉を通すと蜂蜜にような甘み、樽由来の渋味が広がる。甘い紅茶を飲んでいるニュアンス。フィニッシュはタンニン様の樽香と甘みが残って行きます。

PS:ホイッスラーはアイルランドに2016年に創業したボアン蒸溜所がリリースするブランドです。ホイッスラーとは創業者とその息子が口笛の名手である事から名付けられているそうです。

2016年創業なんで、おそらくは原酒はまだクーリー蒸溜所のものを使用しており、ファーストフィルのバーボン樽で熟成後オロロソシェリー樽で9ヶ月後熟しています。

特筆すべきは熟成に使われるシェリー樽がシーズニングによる樽ではなく実際にシェリーの熟成に使用されていたソレラシステムの古樽を使用しているところです。

クレイゲラキ クーパーズチョイス2008ー2015

7年熟成の若いクレイゲラキでしたが充分フルーツ感を楽しめました。

アロマはなめし皮、タバコ、完熟リンゴ、ハチミツ、オレンジ。フレーバーは柑橘系の爽やかな酸味、甘み。喉を通すと渋甘い優しいシェリー感。フィニッシュは暖かい渋み、洋梨のような酸味。

時間が経つほどにフルーツ感がたち滑らかに。

PS:クーパーズ・チョイスのシェリーカスクフィニッシュ。2008年蒸溜後、7年以上アメリカンホワイトオークカスクで熟成した後、シェリーカスクで後熟したものです。クーパーズ・チョイスはボウモア蒸溜所でゼネラルマネージャーを務めたブライアン・クルック氏がグラスゴーに創業したヴィンテージモルト社がリリースするブランドです。

このボトルは7年熟成のシングルカスクですがアルコール度数は46度で加水は行われているようです。開栓後しばらく経っていることもありグラスに注いですぐにフルーティな香りを放っていましたが、時間が経つにつれさらに爽やかなフルーツを思わせる香味が開いて来ました。

カバラン ソリスト バーボンカスク カスクストレングス

バーボン樽熟成の魅力がわかりやすく現れていました。

アロマはバニラ様樽香、青リンゴ、ほんのりタンニン、小梅のような甘酸っぱい香り。フレーバーは樽由来の心地よい渋味、喉を通すとフルーツの甘みに続いて酸味が広がる。青リンゴを連想。全体的に円やかな口当たり。フィニッシュは温かい酸味から柔らかい渋味へと続きます。

PS:このカバラン のソリストはシングルカスク、カスクストレングス(単一の樽からの原酒で加水されていないもの)でこれはバーボン樽熟成、アルコール度数57.1%のものです。そしてもちろんノンチル、ノンフルタード、ナチュラルカラーリング(冷却濾過を行わず、カラメル色素も加えていない)です。バーボン樽熟成の特徴を堪能できました。

このシリーズは熟成年数は表示されていませんが、台湾のカバラン蒸溜所は亜熱帯地域に位置して熟成が早いこともあり充分な熟成感を感じることが出来ます。