インペリアル 20年 1995 シグナトリーヴィンテージ

インペリアル蒸溜所はスペイサイドの閉鎖蒸溜所、跡地にはダルメニャック蒸溜所が建っています。

アロマはまったりとした甘い香りが広がる、バニラ、シナモン、熟したフルーツ、黄桃、リンゴ、黄色い花、フルーツタルト。時間がたってハーブ感も。オーク感を背景にフルーツと花の甘い香りが漂う。
フレーバーはリンゴの甘み、酸味からリンゴの芯の渋み、リンゴのタルト、レモンピール、甘い花の香りのニュアンス。
フィニッシュは暖かい酸味、渋み。余韻は優しく長い。

PS:インペリアル蒸溜所は2005年に閉鎖されたスコットランド、スペイサイドの蒸溜所です。華やかなフルーツとフローラルな香味が主役のスペイサイドらしいモルトだと感じます。これをバーで飲んだ時は、開栓したてだったので、まだ全ての香味が開いていないのかもしれません。中味が少し減ってからどう味が変化しているか、外飲みできるようになったら早速確かめに行きたいものです。

キャラクターオブアイラ ラフロイグ14年 2005 46°

リフィルシェリーバット熟成のラフロイグ、酒屋の量り売りで購入

アロマはピート、クレゾール、ヨード、アスファルト、重いオイリー感、草っぽさ、燻した魚介類、奥に柑橘系フルーツ、麦芽香、バニラの甘さ、スモークも存在するがヨード、アスファルト感の方が前面に存在。
フレーバーは柔らかく甘味、酸味、渋みがバランスよく溶ける。徐々に甘いバニラ、フルーツケーキのニュアンス。背後にピートがあり甘さとのコントラストを描く。フィニッシュに向けて魚介類の旨味成分とピート、わずかなハーブ感が残る。余韻は中程度。

海辺で魚介類を中心のバーベキューをしているかのような香味を感じるアイラモルト。バランスが秀逸。ストレートでゆっくりと味わいたい。

PS:キャラクターオブアイラウイスキーカンパニーはあのブティックウイスキーで知られるアトムブランズがプロデュースするボトラーズブランドです。
このボトルはリフィルシェリーバットの14年熟成のラフロイグで素晴らしい出来ですが、ボトルの価格は3万円近くでなかなか手を出しにくい価格帯です。バーで飲むことが難しい昨今、こういったものを量り売りで味あわせて頂けるのはありがたい限りです。

グレンエルギン14年 2006 ソーテルヌフィニッシュ 55.8%/アリスター・ウォーカー・ウイスキー・カンパニー インフリークエントフライヤー

量り売りで購入したアリスターウォーカーウイスキーカンパニーのグレンエルギンです。

アロマは甘くフルーティに訴えてくる。熟したフルーツ、白桃、黄桃、アプリコット、マスカット、バニラ、シナモン、甘味に縁取られた麦芽香、キャラメル、シロップたっぷりのホットケーキ、奥に溶剤感、
フレーバーは渋みが主張し、甘味、酸味が追いかける。葡萄のタルト、タンニンの苦味、少しざらついた質感が舌に広がる。奥に広がるアルコールの暖かさは、度数の高さを想起させる。
フィニッシュは樽由来の渋みと酸味。余韻は比較的長い。
飲み進めて行くと少しくどさもあるが、少量の加水で柑橘系の酸味が伸び、より爽やかなフルーツ感が増しました。

PS:アリスター・ウォーカー・ウイスキー・カンパニーはあのビリー・ウォーカーの息子、アリスター・ウォーカーが2018年に立ち上げたインディペンデントボトラーです。個人的には初めて酒屋で見つけ、可愛らしいラベルに惹かれ今回は量り売りで購入させて頂きました。
元々、蜂蜜感を顕著に感じるエルギンに甘口ワインのソーテルヌカスクの影響で違ったフルーツ感が加わった印象です。食後のケーキを味わうように飲みたいモルトです。

山崎12年(旧ラベル:single malt whisky)

昨年山崎NAのラベル表記がsingle malt whiskyからsingle malt Japanese whiskyに変わって 味も変わりましたが、しれっと12年も変わってたようです。

アロマは渋く心地よいオーク香がまず主張。上質な木工家具、白檀、伽羅、熟したフルーツ香、ビワ、和柿、よくトーストされたカステラ、バニラ、シナモン。奥に柑橘、温州ミカン。
独特のタンニン、オーク感が前面に現れ時間が経ってオークとフルーツが融合する印象。
フレーバーは渋みが主張し酸味、甘みが追いかける。ミズナラ樽由来の渋みが主張。和のフルーツ、和の家具、寺院の匂い。
フィニッシュは和のフルーツと上質なオークの渋みが心地よい。余韻は比較的長い。

PS:すっかり貴重なボトルとなった山崎12年。最近ではあまり飲む機会がなく、不覚にもラベルが変わって、おそらくは中身も大きく変わっていることも知りませんでした。今回は新ラベルの現行品と旧ラベル(何年前に発売されたものかは不明)を飲み比べました。現行品が熟したフルーツ感が主役でオークのニュアンスが良いアクセントとなって、バランスの良さが印象的なのに対して、この旧ラベルは、はっきりとオーク感、特にミズナラの風味が主張してきます。感じられるフルーツも和のニュアンスが印象的で、今となっては、オンリーワンって印象です。旧ラベルのボトリング時期が分からず、ロットによる経時的な味の変化か、意図的に味を変えたのかはわかりませんが、今回飲んだ新旧ボトルは明らかに違った魅力を持つ山崎12年でした。

安積 ザ・ファースト ピーテッド

安積蒸溜所の第二弾、今回はピーテッドモルトです。

アロマは甘いピート、柑橘フルーツ、ハーブ、青い植物感、バニラ、麦芽香、背後にわずかにアルコール感。
フレーバーは甘いピート感がスムーズに広がる。甘い麦芽感と柑橘系フルーツのニュアンスが続き、ボディはやや軽め〜ミディアム。
フィニッシュは甘い麦芽感とピート、余韻は中程度。
ピートが効いてる割に良い意味でも悪い意味でもスムーズ。3年熟成ということもあり、コンテンツは少なめでシンプルな印象。

PS:安積ザ・ファーストピーテッドは、福島県郡山市の安積蒸溜所のリリースする第2段、初のピーテッドシングルモルト。フェノール値50ppmでファーストフィルのバーボン樽熟成のようです。

素直な味わいで好印象です。まだ3年熟成ですが、若いピーテッドモルトとしては充分に魅力的です。今後のリリースも期待してます。

白州12年( 旧ボトル)

休売になっていた白州12年。2021年3月30日、再販が開始されましたが、こちらは再販前の旧ボトルです。

アロマはやや重みのあるハーブ感が支配、次に渋みを伴うフルーツ感、オーク由来のバニラ、柔らかいピート、ややケミカルな印象。りんごの芯、熟した黄桃、コンテンツが多く複雑。
フレーバーは青い酸味、渋みが支配。背後の渋みは良いアクセントに。
フィニッシュは暖かく酸味、渋みが伸びる。
フルーティなだけでなく、いろんな要素が絡み合う印象。ハイボールでも美味しいですが、一度はニートで味わいたい魅力を持っています。

PS:2021年発売の新ボトルと飲み比べました。こちらは休売になっていた旧ボトルで、ボトリングの時期などは不明です。新ボトルが、素直なフルーツ感、ハーブ感が支配しているに対して、こちらはボディがやや厚く、複雑な印象です。
再販が始まった新ボトルも魅力的ですが、やはりこちらに方が良いと思う白州ファンもきっと多いのでしょう。

白州12年(新ボトル、2021年リリース)

1994年に白州ブランドとして初めてリリースされたのがこの白州12年。暫く休売が続いていましたが2021年3月30日再販されました。

アロマは青いハーブ香、淡く柔らかいピート、青リンゴ、バニラ、淡いタンニンのオーク感、黄桃、フルーツタルト。
フレーバーは柔らかい酸味、甘み、青リンゴ。続いてオーキーな渋み、ほんのりピート。キャンディボックスのような甘さも存在。
フィニッシュはフルーツの酸味、樽由来の渋み、バニラ感。

PS:暫く原酒不足のため休売になっていた白州12年。2021年再販が決まりリリースされたのがこのボトルです。旧ボトルと飲み比べました。

旧ボトルは比較的ボディの厚みもありやや複雑、少し魅力が伝わりにくい気難しい一面もあると感じましたが、こちらの新ボトルは素直にフルーツ感、ハーブ感が伝わってくる印象で白州ノンエイジの延長線上にある印象です。
個人的には疲れている時は新ボトル白州12年、じっくりウイスキーと向き合いたいときは旧ボトル白州12年が欲しいと思います。

駒ヶ岳 リミテッドエディション2020

毎年リリースされる駒ヶ岳のリミテッドエディションです。

アロマはバニラ様の甘いオーク香、爽やかなフルーツ香、干し柿、和のフルーツ。
フレーバーはピリッとするアルコール感を伴いながら、酸味、甘みのフルーツ感、柿の蜜を連想。奥に暖かいオーク。若さは感じるがネガティブな印象は感じない。
フィニッシュは甘い糖蜜、フルーツ。樽の渋みとともにスパイシー感も続く。
時間がたって甘いバナナのようなニュアンスも

PS:昨年の駒ヶ岳リミテッドエディションです。これを飲むのは同じバーで2度目でしたが前回より固さが取れて熟したフルーツ感が増した印象です。若いながらにバーボン樽由来の魅力とシェリー樽由来の魅力が程よく調和していてゆっくり楽しめました。毎年微妙に樽使いを変えて飲み手の心をくすぐるシリーズです。

アードナムルッカン ファーストリリース AD/09.20:01 46.8%

アードナムルッカン蒸溜所のファーストリリースのモルトウイスキー です。

アロマは華やかに香りたつ。熟したフルーツ感、エステリー、花の蜜、バニラ、スイートな麦芽、ハーバル。
フレーバーは滑らかでエステリー、続いて酸味を伴う甘さが主張。粘性のあるフルーツ感、桃の缶詰め、ネクタージュース。溶剤感、オイリー感も存在。
時間が経って柑橘フルーツ、オレンジピールの渋み、マンゴー。
フィニッシュは引っ掛かりのない甘さ。

PS:アードナムルッカンはボトラーズのアデルフィー・ディスティラリー社が2014年に創設した蒸溜所です。元々アデルフィーのリリースするボトルが評判が高いこと、創業からあえて7年経ってのリリースであること(スコッチは3年以上の熟成でスコッチウイスキーとしてリリースしても良い)、以前テレビ番組で目白田中屋の栗林幸吉氏が出演した際に訪問した蒸溜所である。ことなどから巷では待望のファーストリリースです。

また環境に配慮した生産設備、地元産の原料にこだわるウイスキー造り、転売による価格高騰を危惧しての価格設定や発売本数など、この蒸溜所には飲む手にも響くいろんなストーリーが存在します。

モートラック レアオールド

ダフタウンの野獣?と称されるモートラックですが…

アロマは華やかに香る。アプリコット、小梅、梅酒の梅、酸味を伴う甘い香りが主張。麦芽香、バニラ。
フレーバーは心地よい酸味をを伴う甘さ。少し重いオイリー感で滑らかな口当たり。穏やかなフルーツ感、ボディー感もしっかり存在。
フィニッシュは再び酸味を伴う甘さ。余韻は中程度。

PS:その酒質からダフタウンの野獣とも称されるモートラックですがこのレアオールドはしっかりとした酒質を感じるものの凄くフルーティ。モートラック独自の良さを活かしつつもスペイサイドモルトの魅力を前面に出したモルトと感じました。熟成年は表示されていませんが、複雑でリッチな味わいで熟成年の長い原酒も使用されていると推察されます。
フルーティーだけどフリティーだけではない骨のあるモルトです。