安積 ザ・ファースト ピーテッド

安積蒸溜所の第二弾、今回はピーテッドモルトです。

アロマは甘いピート、柑橘フルーツ、ハーブ、青い植物感、バニラ、麦芽香、背後にわずかにアルコール感。
フレーバーは甘いピート感がスムーズに広がる。甘い麦芽感と柑橘系フルーツのニュアンスが続き、ボディはやや軽め〜ミディアム。
フィニッシュは甘い麦芽感とピート、余韻は中程度。
ピートが効いてる割に良い意味でも悪い意味でもスムーズ。3年熟成ということもあり、コンテンツは少なめでシンプルな印象。

PS:安積ザ・ファーストピーテッドは、福島県郡山市の安積蒸溜所のリリースする第2段、初のピーテッドシングルモルト。フェノール値50ppmでファーストフィルのバーボン樽熟成のようです。

素直な味わいで好印象です。まだ3年熟成ですが、若いピーテッドモルトとしては充分に魅力的です。今後のリリースも期待してます。

白州12年( 旧ボトル)

休売になっていた白州12年。2021年3月30日、再販が開始されましたが、こちらは再販前の旧ボトルです。

アロマはやや重みのあるハーブ感が支配、次に渋みを伴うフルーツ感、オーク由来のバニラ、柔らかいピート、ややケミカルな印象。りんごの芯、熟した黄桃、コンテンツが多く複雑。
フレーバーは青い酸味、渋みが支配。背後の渋みは良いアクセントに。
フィニッシュは暖かく酸味、渋みが伸びる。
フルーティなだけでなく、いろんな要素が絡み合う印象。ハイボールでも美味しいですが、一度はニートで味わいたい魅力を持っています。

PS:2021年発売の新ボトルと飲み比べました。こちらは休売になっていた旧ボトルで、ボトリングの時期などは不明です。新ボトルが、素直なフルーツ感、ハーブ感が支配しているに対して、こちらはボディがやや厚く、複雑な印象です。
再販が始まった新ボトルも魅力的ですが、やはりこちらに方が良いと思う白州ファンもきっと多いのでしょう。

白州12年(新ボトル、2021年リリース)

1994年に白州ブランドとして初めてリリースされたのがこの白州12年。暫く休売が続いていましたが2021年3月30日再販されました。

アロマは青いハーブ香、淡く柔らかいピート、青リンゴ、バニラ、淡いタンニンのオーク感、黄桃、フルーツタルト。
フレーバーは柔らかい酸味、甘み、青リンゴ。続いてオーキーな渋み、ほんのりピート。キャンディボックスのような甘さも存在。
フィニッシュはフルーツの酸味、樽由来の渋み、バニラ感。

PS:暫く原酒不足のため休売になっていた白州12年。2021年再販が決まりリリースされたのがこのボトルです。旧ボトルと飲み比べました。

旧ボトルは比較的ボディの厚みもありやや複雑、少し魅力が伝わりにくい気難しい一面もあると感じましたが、こちらの新ボトルは素直にフルーツ感、ハーブ感が伝わってくる印象で白州ノンエイジの延長線上にある印象です。
個人的には疲れている時は新ボトル白州12年、じっくりウイスキーと向き合いたいときは旧ボトル白州12年が欲しいと思います。

駒ヶ岳 リミテッドエディション2020

毎年リリースされる駒ヶ岳のリミテッドエディションです。

アロマはバニラ様の甘いオーク香、爽やかなフルーツ香、干し柿、和のフルーツ。
フレーバーはピリッとするアルコール感を伴いながら、酸味、甘みのフルーツ感、柿の蜜を連想。奥に暖かいオーク。若さは感じるがネガティブな印象は感じない。
フィニッシュは甘い糖蜜、フルーツ。樽の渋みとともにスパイシー感も続く。
時間がたって甘いバナナのようなニュアンスも

PS:昨年の駒ヶ岳リミテッドエディションです。これを飲むのは同じバーで2度目でしたが前回より固さが取れて熟したフルーツ感が増した印象です。若いながらにバーボン樽由来の魅力とシェリー樽由来の魅力が程よく調和していてゆっくり楽しめました。毎年微妙に樽使いを変えて飲み手の心をくすぐるシリーズです。

アードナムルッカン ファーストリリース AD/09.20:01 46.8%

アードナムルッカン蒸溜所のファーストリリースのモルトウイスキー です。

アロマは華やかに香りたつ。熟したフルーツ感、エステリー、花の蜜、バニラ、スイートな麦芽、ハーバル。
フレーバーは滑らかでエステリー、続いて酸味を伴う甘さが主張。粘性のあるフルーツ感、桃の缶詰め、ネクタージュース。溶剤感、オイリー感も存在。
時間が経って柑橘フルーツ、オレンジピールの渋み、マンゴー。
フィニッシュは引っ掛かりのない甘さ。

PS:アードナムルッカンはボトラーズのアデルフィー・ディスティラリー社が2014年に創設した蒸溜所です。元々アデルフィーのリリースするボトルが評判が高いこと、創業からあえて7年経ってのリリースであること(スコッチは3年以上の熟成でスコッチウイスキーとしてリリースしても良い)、以前テレビ番組で目白田中屋の栗林幸吉氏が出演した際に訪問した蒸溜所である。ことなどから巷では待望のファーストリリースです。

また環境に配慮した生産設備、地元産の原料にこだわるウイスキー造り、転売による価格高騰を危惧しての価格設定や発売本数など、この蒸溜所には飲む手にも響くいろんなストーリーが存在します。

モートラック レアオールド

ダフタウンの野獣?と称されるモートラックですが…

アロマは華やかに香る。アプリコット、小梅、梅酒の梅、酸味を伴う甘い香りが主張。麦芽香、バニラ。
フレーバーは心地よい酸味をを伴う甘さ。少し重いオイリー感で滑らかな口当たり。穏やかなフルーツ感、ボディー感もしっかり存在。
フィニッシュは再び酸味を伴う甘さ。余韻は中程度。

PS:その酒質からダフタウンの野獣とも称されるモートラックですがこのレアオールドはしっかりとした酒質を感じるものの凄くフルーティ。モートラック独自の良さを活かしつつもスペイサイドモルトの魅力を前面に出したモルトと感じました。熟成年は表示されていませんが、複雑でリッチな味わいで熟成年の長い原酒も使用されていると推察されます。
フルーティーだけどフリティーだけではない骨のあるモルトです。

ティーリング2003 サケショップサトウ50周年アニバーサリー

珍しい白ワインカスク熟成のティーリングです。

アロマはフルーティに香る。瑞々しいブドウ、すみれ、爽やかなバニラ感、イチジク、時間経過で熟した柿、ビワ、マンゴー。
フレーバーはアルコール濃度がしっかりありボディも感じるがオイリーで滑らか。爽やかな酸味が広がり、ぶどうの実の甘味、バニラの甘味が追いかける。紅茶、オーク感、イチジクのニュアンスも。
フィニッシュではハーブの苦味、ぶどうの皮のような渋みが伸びる。最後に南国フルーツのニュアンスがあらわれる。

PS:大阪のサケショップサトウの50周年記念にボトリングされたアイリッシュウイスキー、白ワインカスク熟成のティーリングです。
ティーリング蒸溜所の創業が2015年でこのウイスキーの蒸留が2003年ということを考えると、原酒は創業者ティーリング兄弟の父親ジョン・ティーリング氏が当時経営していたクーリー蒸溜所のものでしょうか。
南国フルーツ感に瑞瑞しさが加味された良い意味でフルーツ感溢れる味わいでした。

アーーーーーードベック

アードベック蒸溜所のアーーーーーードベックです。

アロマは草っぽいピート、柑橘フルーツ、ヨード、魚介類の燻製、メントール、ハーブ、白い花。
フレーバーはスパイシー感をベースに甘く柔らかく広がるピート、続いて柔らかいソルティ感。その後柑橘系フルーツの爽やかさ、魚介類の甘さが広がる。
バーベキューで焼いた魚の旨味が主張。
フィニッシュは甘いピート感、麦芽の甘さ。

PS:このボトルは裏ラベルに記されているように13年間アードベックの蒸溜所所長を務めたミーキー・ヘッズ氏の退任に際してリリースされたボトルです。ボトルのイラストも少し垂れ目気味の似顔絵が本人の特徴をよくあらわしていて、肩に乗っているのはアードベックの愛犬、ショーティに違いありません。
アードベックファンならこのボトルの外観だけでも欲しくなるボトルでしょう。

肝心の中身も秀逸です。ライカスク熟成を施した13年熟成で、燻した魚介類の出汁の甘さのような香味が印象に残りました。

インチマリン18年

素直な酒質で熟したフルーツ感とオーク感が印象的なハイランドモルトです。

アロマはしっとりと香る。熟したフルーツ、ハーブ香、黄桃、革製品、麦芽香、ほんのりサルファリー、リンゴ飴、濃い色の花、ブドウのタルト。
フレーバーは滑らかな甘味の中にシャープに広がる酸味、ややスパイシー。後でタンニン様の渋みとハーブの苦味が広がる
フィニッシュは甘い熟したフルーツ感を伴いながら渋みが伸びる。

PS:インチマリンはロッホローモンド蒸溜所がリリースする最もクリーンタイプのモルトです。ストレートネックのスチルで2回蒸留、さらには再留ではウォータージャケットによるリフラックス効果を効かせて、3回蒸留に近い酒質を目指しているようです。このストレートネックのスチルはかつてローランドで3回蒸留を行っていたリトルミル蒸溜所の関係者の指導で製造されたというのだから納得です。

ボウモア 17年 ホワイトサンズ

奈良の生駒のバーで見つけたボウモアホワイトサンズです。

アロマはハーブを伴うピート、麦芽香、チェリー、瑞々しいフルーツ香味、草っぽい。
フレーバーは甘くさわやかなフルーツ、トロピカルフルーツ、マンゴー、パイナップル、続いて柑橘の皮っぽい酸味、渋みが追いかける。花っぽくハーブ系のニュアンスも共存。
フィニッシュでの甘み、酸味、渋みのバランスが絶妙。

PS:免税店向けのボウモア17年 ホワイトサンズです。南国フルーツ感がありバランスが素晴らしいボウモアです。現行のオフィシャルボトルも良い出来なのですが、それとは違った魅力があり貴重なボトルだと思います。